個人の蓄電ブームがやって来る?Sonnenbatterie 社の蓄電池が売れ行き好調

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広がる平野に風車が立ち並ぶ風景は北ドイツではすっかり見慣れたものとなりましたが、同じドイツでも南の風景はまた違います。ドイツ南部では太陽光発電が盛んで、太陽光パネルを屋根に設置した住宅が多く見られます。

 

太陽光パネルは個人が手軽に設置できるため、ドイツでは再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入されてから太陽光発電が急速に増えました。再生可能エネルギーの推進に積極的な市民が多いことは良いことですが、太陽光発電は風力などの他の発電法に比べて割高で、また、日照時間の少ないドイツで太陽光発電に多くの補助金が出されることには批判もありました。

 

しかし、太陽光発電に新たな動きが出て来ています。それは家庭用蓄電池普及の兆しです。

 

初期の頃にパネルを設置した人々はすでに固定価格での買取期間が過ぎています。市場価格はどんどん下がって来ているので、だったら売電するよりも自分で有効に使った方が良いと、自宅の地下室に蓄電池を設置する人が増えつつあります

 

売れているのはアルゴイ地方、Wildpoldsriedを拠点とするSonnenbatterie GmbH社が2012年より販売している家庭用リチウムイオン蓄電池、eco

 

家庭用蓄電池、eco (Image: Sonnenbatterie GmbH)

家庭用蓄電池、eco
(Image: Sonnenbatterie GmbH)

 

蓄電池に装備されたスマートメーターが太陽光パネルから蓄電池への電力フローをモニタリングし、顧客が登録するインターネット上のポータルに表示します。PCはもちろん、タブレットやスマートフォンアプリでも管理できます。天気予報データを使った発電予測もでき、発電量が多い時間帯に洗濯機や食洗機などの電力消費量の多い家電を使うようにプログラミングしておけば、留守の間にも自動的にスイッチが入り、電力の使用を発電量に応じて最適化できます。

 

(Image: Sonnenbatterie)

(Image: Sonnenbatterie)

太陽光パネル+蓄電池の組み合わせで、年間の電力消費量の70〜80%、夏季にはほぼ100%を自給できるそうですよ。

 

これまでに8000台が販売されており、フィリップ・シュレーダー社長は「電力大手から電気を買う時代は終わった。これからは個人が電力を作るのが当たり前になる」と、各家庭の蓄電池を繋ぐバーチャル発電所の構築に意欲を見せています。Sonnenbetterie社のあるWildpoldried では、住民の二人に一人がなんらかの方法で発電しているそうです。

 

現在、ecoは一番小さいもので5475ユーロ(4 kWh 〜 16 kWhの7タイプがある)と安くはありませんが、今後、価格は下がって行く見込みです。

 

ecoは2015年のBloomberg New Energy Pioneers Awardを受賞しています

 

Philipp Schröder氏のスピーチ。(英語)

 

ecoの説明動画(ドイツ語)

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