英オープン大学(The Open University)自然科学科の卒論モジュール

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当ブログでは私が在籍する英国の通信制大学・大学院、英オープン大学(The Open University)自然科学科(Natural Sciences)の学習内容についてご紹介して来ました。

過去に受講した講座については、こちらの記事にまとめています。

今年の2月から最後のモジュールであるScience project courseで卒業論文に取り組んでいたため、このブログの更新がすっかり滞っていたのですが、このたびようやく卒論を書き上げ、提出しました。これでとうとう学士過程のカリキュラムは全て終了です。

結果が来るまで数ヶ月かかるようで気分的にまだ落ち着きませんが、忘れないうちにこのモジュールについてまとめておきます。

 

オープン大での自然科学科科で学士号を取得するためには、Science project courseと呼ばれる卒業研究の講座を受講しなければなりません。自然科学科では自然科学を幅広く学びますが、講座の選択には柔軟性があり、学生によってどこに重心を置くかが変わります。私の場合、前半は各分野から講座を取っていましたが、終りに近づくにつれ、生物学を中心に勉強しました。Science project courseには、現在は以下の5つの選択肢があります。

 

Science project course: Radiation and matter

Science project course: Geosciences

Science project course:: Frontiers in the chemistry

Science project course: Environmental Science 

Science project course: Researching Biology & Health

Science project course: Science in Society

 

Biology & HealthにしようかScience in Societyにしようか迷ったのですが、文系出身ということを生かして、Science in Societyを選択しました。この講座では、特定の科学技術の利用についてリスクや倫理の観点を含めて考察します。政策決定や社会における情報共有なども扱うため、やや文系よりのモジュールです。

この講座には教材はありません。学生各自が選んだテーマについて文献を収集・分析し、最終的に論文に仕上げます。オンライン・チュートリアルで全員に共通する部分の講義(たとえば、文献の集め方など)はありますが、基本的には一人で黙々と作業し、不明な点があればテューターに個別にメールで相談します。

 

私が選んだテーマは「豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)対策としてのゲノム編集技術CRISPR – Cas9による豚CD163遺伝子の除去」。CRISPR – Cas9に興味があるので、卒論は是非このテーマでと思っていました。しかし、ゲノム編集は応用範囲が広いので的を絞るようにというテューターの指示に従い、豚繁殖・呼吸障害症候群を取り上げました。

 

この講座では卒業論文を提出することが最も重要ですが、単位を取得するには卒論を書くだけではだめで、テーマ決定から論文提出までの期間の作業や考察のすべてを記録した作業ログも提出しなければなりません。このログも採点の対象となります。これは、本当に自分でやったという証明になる他、セルフマネジメントのスキルやアカデミックなレポ ートを書くスキル、研究を計画・実行するスキルも評価に含まれるため。2月の開講から9月の卒論提出期限までの間に、計画書及び途中報告を2ヶ月おきに提出し、テューターのフィードバックを見ながら作業を進めます。

 

無事に提出することができてホッとしていますが、以下のような大変さがありました。

 

  • 半年以上の長期間、同じテーマについて作業するので、ずっとモチベーションを保つのが難しかった。(途中でダレて来たり、作業中についネットサーフをしたりなど、効率的に作業できなかった面があります。反省!)
  • クラスメイトがいないので、卒論について語り合えない。(一応クラスはあるのですが、テーマがそれぞれ違うので互いにほとんど接触しませんでした。一人でうんうん考えていても思考が同じところをぐるぐる回るだけですが、クラスメイトと気軽に意見交換することでヒントが得られることがあると思います。そうした機会がなかったのはちょっと残念でした。
  • 卒論のワード数はきっちり決められており、大きな逸脱は許されないので、書いたものを削ったり、また足したりの作業が大変だった。(これは卒論に限らず、OUの課題すべてに関してそうでした。多すぎても少なすぎても減点されるので、ちょうど良い分量に収めることに常に注力しなければなりませんでした。良いトレーニングになったとは思いますが)

 

でも、自分が関心のあるテーマを深く掘り下げるというのは、やり甲斐があるものですね。英オープン大に登録してから、育児や仕事その他をやりながらの勉強で、ここまで来るのになんと10年近くもかかってしまいましたが、自分のペースで進められたのは本当に良かったです。

 

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