圧力で障害物認識  視覚障害者用超音波距離センサー、Proximity Hat

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視覚障害者の歩行を支援するため、超音波による空間状況測定技術を使った様々なシステムが研究開発されています。

 

カールスルーエ技術研究所(KIT)は、視覚障害者が圧力により障害物を感知することができる帽子型の超音波距離センサー、Proximity Hatのプロトタイプを発表しました。

 

Proximity hatは超音波距離センサーと圧力パッドを内蔵した帽子。使用者の歩行中、大きさ5 x 5 cm²の6つのセンサーが1秒間に50回、全水平方向に周辺空間を測定します。障害物を検知すると圧力スタンプが使用者の頭部を押して障害物の方向や距離を伝えることで歩行をアシストします。

 

(KIT)

(© KIT)

 

音や振動により周辺状況を伝える歩行支援器具がこれまでに実用化されていますが、他の音や振動と区別がつきにくく使用者が混乱しやすいというデメリットがありました。圧力によって周辺状況を把握することができれば、聴覚をそのまま使え、より安全な歩行が可能となります。

 

(KIT)

(プロトタイプ © KIT)

 

また、視覚障害者だけでなく、火災の際に煙で視界の悪くなった場所で消防士が周辺情報を感知するのにも役立ちます。

 

 

以下の動画はドイツ語ですが、視覚障害者の女性がモニターとしてProximity Hatを使用する様子が見られます。

 

この女性によると、障害物を検知したときに感じる圧力は不快なものではないとのことです。しかし、地面の障害物はうまく検知できないため、Proximity Hatが実用化されても、白杖が不要となるわけではないようです。

 

このプロジェクトはバリアフリー社会の実現を目指す欧州デジタルテクノロジー研究支援プログラム、Prosperity4Allの助成を受けており、2017年のプロジェクト終了までにさらなるテストを実施、外からセンサーが見えず違和感なく被ることのできるデザインを目指します。

 

 

参考:

KITのプレスリリース

 

 

 

 

 

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