ベルリン自由大獣医学部の学生が乳牛の健康を守る飼料添加物を開発。 PerformaNat 社を設立

LINEで送る
Pocket

牛乳の生産現場では母牛から1日に40〜60Lものミルクが搾乳されており、母牛の健康に大きな負担がかかっていることが問題視されています。過剰な搾乳により母牛の体から健康を維持するために必要な栄養素が奪われ、病気になりやすくなります。産褥麻痺と呼ばれる産後の低カルシウム血症が例の一つです。

 

たくさんの牛乳を生産するためには母牛にたくさん餌を食べさせればよいと、大量の飼を食べさせますが、その大量の餌に含まれる栄養素が牛の体内でうまく消化吸収されているかどうかについて、これまであまり関心が持たれて来ませんでした。 大量の餌を摂取により健康状態がさらに悪くなる母牛もいます。

 

こうした現状を改善できないかと、ベルリン自由大学獣医学部の学生チームが餌に含まれる栄養素が牛の体内でどのように吸収されるかについて研究し、得られた結果から牛の健康を守る飼料添加物を開発しました。

 

栄養素の吸収を高める植物性の成分を飼料に添加することで、 母牛は大量の餌を食べなくても必要な栄養素を摂取でき、また、飼料コストの削減にも繋がります。

 

(image: PerformaNat)

(image: PerformaNat)

 

チームは博士過程に在籍する女子3名。

 

家畜の健康を守り、同時に畜産物の生産量が維持できると見込まれるこのプロジェクトは、学生の起業を支援するドイツ政府の助成プログラム、 EXIST-Forschungstransfer の助成を受けており、3人はスタートアップ会社、PerformaNatを立ち上げました。

 

Performanatはライフサイエンス部門における全国起業コンテスト、Science 4 Life Venture Cup 2015で第6位に輝いています。

 

現在飼育されている乳牛の数はドイツだけで400万頭、EU全体で2300万頭、世界では2億頭を超えることから、チームは大きなビジネスチャンスを手にしたといえますね。

 

 参考:

PerformaNatのHP

eMagazin erfolgshoch2 (スタートアップ情報誌)

sponsored link

LINEで送る
Pocket




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA