脳科学の知見をソフトウェア開発に役立てる、フラウンホーファー研究所のNeuroLab

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デジタル化で世の中どんどん便利になるのはいいんですけれど、、、、。

次々開発されるPCソフトウェアやモバイル機器、使い方がよくわからない、使い勝手が良くなくてイライラする!これだったら時間がかかっても、手作業でやる方がマシ!!

など、必ずしも楽になる面ばかりではなく、逆に機械の助けを借りるのがストレスになることもありますね。

フラウンホーファー研究所の労働経済・組織研究所(IAO)は、今月27日(2015年)、機械化された職場をユーザーにとってより使いやすいものにし、ストレスを軽減してモチベーションを高めることで作業の効率化に貢献しようと、人間とコンピューターのインターフェース研究、NeuroLabを開始しました。

ユーザーフレンドリーな職場、使いやすい機械とはどんなものか?これを知るのに役立つのが脳科学の知見です。私たち人間の脳はどのように機能するのか、機械の操作は脳にどのように作用するのか。私たちが使うソフトウェアは、開発者が「こういうのが便利なのではないか」と考えて作り、できたものを多くの人に実際に使ってもらい、その反応を見て改良すべきか、どう改良したらよいかを考えるのが一般的ですが、脳科学の知見をソフトウェアの開発に利用すれば、より効率的な職場での問題解決に繋がるかもしれません。

IAOではNeuroLabにおける研究の第一弾として、すでにEMOIO(ニューロアダプティブなアシストシステム開発のための感情認識研究)プロジェクトがスタートしています。

このプロジェクトでは、被験者にソフトウェアのプロトタイプを使用してもらい、そのさいの被験者の脳の活動を脳波計(EEG)およびNIRS脳計測装置を使って測定します。脳のどの部位がどの程度活動しているかを見ることで、ソフトウェアのユーザーの情報認知や処理についての知見が得られるのだそうです。また、これらと並行して、ソフトウェアを使用中の被験者の目の動きや顔の筋肉の動きを測定します。「楽しい」「イライラする」など、ユーザーの感情に注目し、ソフトウェアの最適化に役立てようという試みです。

 

(Image: Fraunhofer Institut IAO)

(Image: Fraunhofer Institut IAO)

 

NeuroLabの開始に合わせてフラウンホーファー研究所にて開催された脳科学シンポジウムでは、脳とコンピューターのインターフェースの開発および応用に関するロードマップが取りまとめられました。社会の高齢化が進む現在、特にヘルスケア分野のデジタル化においては「使いやすさ」が何よりも重要ですね。ユーザーのニーズを中心においたソフトウェア開発に脳科学を役立てて行こうという動きが今後、活発になって行きそうです。

 

 

プロジェクトの過程や研究結果については、IAO-Blogで随時、チェックすることができます。

 

参考:

Hirnforschung trifft Arbeitswissenschaft

Technology that feels good(英語)

 

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