磁気で操作でき、 生検・投薬も可能なカプセル内視鏡をマックスプランク研究所が開発中

LINEで送る
Pocket

胃カメラ検査は辛いですよね。私は以前一度受けたことがありますが、カメラを呑み込むときに反射で吐きそうになってしまうだけでなく、管を通した状態でしばらくいるのも大変でした。

 

最近はカプセル内視鏡がよく使われているようですね。患者はカプセルを飲み込むだけでよいので、かなり負担が小さくなったのではないでしょうか。

 

しかし、現在使われているカプセル内視鏡は、従来型の管付きの内視鏡が到達できない小腸の観察には適していますが、胃や大腸のような広い臓器内では思い通りのカメラアングルに操作することは困難で、カメラから組織壁への距離が遠過ぎたりなど、画像クオリティは偶然に任せるしかありません。

 

欧州では外部から操作可能なカプセル内視鏡開発プロジェクトが進められていますが、電池を内臓したカプセル内視鏡はすぐに電池が切れてしまうという問題があります。

 

そこで、独マックスプランク研究所は磁気で操作するカプセル内視鏡、„Magnetically Actuated Soft Capsule Endoscope“(Masce)を開発中です。

 

(© MPI für intelligente Systeme (links), Tom Pingel (rechts))

(© MPI für intelligente Systeme (links), Tom Pingel (rechts))

 

Masceは磁石を内臓した大きさ24ミリのカプセル内視鏡。これまでのカプセル内視鏡と異なり、硬い殻を持たず、外側は伸び縮みする柔らかいポリウレタン。カプセル上下に小さな磁石が付けられており、患者の体外から磁気を使って動かします。また、磁気の強度を調整してカプセルを変形させることが可能なため、最適な角度から組織を撮影できます

 

(© MPI für intelligente Systeme)

(© MPI für intelligente Systeme)

 

また、Masceカプセルには医薬品を入れるための小さなタンクも内臓。病変が確認されたら、その場で患部に直接薬を投与できます。治療のためにカプセルを数日間、体内に滞留させることも可能です。

 

星のようにギザギザした形のマイクログリッパーを搭載したタイプでは、検査の際に組織を採取することもできるそうです。

 

マックスプランク研究所は、患者の胃内部の3Dマッピング機能も視野に入れ、さらに画期的な内視鏡の開発に取り組んでいます。

 

今後、内視鏡検査はだいぶ楽になりそうですね。

 

 

参考:

Diagnostik mit der Magenpille (マックスプランク研究所ウェブサイトより)

 

sponsored link

LINEで送る
Pocket




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA