アイスランド、地熱利用による豊富な電力を欧州へ輸出?

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アイスランド、という国名を聞いて、どんな風景を思い浮かべますか?

雪や氷に覆われた厳寒の地?

国土の一部が北極圏に入っているアイスランドは確かに冷涼な国で、中心部は氷河に覆われています。でも、アイスランドは寒いだけの国ではありません。活火山が多く、日本と同じ温泉大国でもあります。温泉が湧くということは地熱エネルギーが豊富だということですが、アイスランドは世界一の地熱エネルギー利用国として知られています。

私はこれまでに2度、アイスランドを訪れました。その大自然の美しさは筆舌に尽し難く、本当に感動的でした。大きな町はありませんが、火山、間欠泉、氷河、草原、コケの平野、ダイナミックな滝やブルーの湖など、見どころたくさんです。そして、もちろん、温泉にも入って来ました。

野趣溢れるアイスランドの露天風呂 (Image: ChikaCaputh)

野趣溢れるアイスランドの露天風呂 (Image: ChikaCaputh)

アイスランドの地熱エネルギー利用の歴史は長く、1910年から建物や温室、プールなどの暖房に地下から取り出した熱水や蒸気が使われているそうです。現在ではアイスランドのほぼすべての住宅の暖房が地熱エネルギーによるもので、蛇口から出てくる温水は温泉のお湯だと聞いて驚きました。バスタブにお湯を張れば、まさに「自宅で温泉」。地熱がたっぷりあるので、アイスランドではガスや石油はほとんど使われていません。

地熱エネルギーは暖房にだけでなく、発電にも大いに利用されており、そのためアイスランドの電気料金は1kwhあたり5セントと、ドイツの1/5の安さ。また、アイスランド人は毎日平均1.2〜1.4㎥の温水を使い(シャワーや暖房、雪を溶かす等)ますが、かかる費用は1日に1ユーロほどだそう。電力が安価なので、電力消費量の多い産業を国外から誘致することにも成功しているそうです。

 

アイスランドの地熱エネルギー利用の内訳(Image: National Energy Authority of Iceland)

アイスランドの地熱エネルギー利用の内訳                    (Image: National Energy Authority of Iceland)

 

アイスランドはこの安価で豊富な電力を、欧州の他の国へ輸出する計画です。スコットランドまで長さ1000kmの海底ケーブルを施設し送電しようという試みで、高圧電線を使って直流送電するため損失はわずか5%で済むそうです。技術的にはすでに課題はすべてクリアしており、これまで資金面でなかなか計画が進みませんでしたが、欧州全体で電気料金がかなり高くなっていることから採算が取れる見込みとなり、いよいよ実現に近づいているとのこと。大いに期待します。

 

Kraflaの地熱発電所 (Image: ChikaCaputh)

Kraflaの地熱発電所 (Image: ChikaCaputh)

(Image: ChikaCaputh)

(Image: ChikaCaputh)

冷却塔 (Image: ChikaCaputh)

冷却塔 (Image: ChikaCaputh)

 

Krafla発電所内ビジターセンターに展示されていた地熱利用に関する説明 (Image: ChikaCaputh)

Krafla発電所内ビジターセンターに展示されていた地熱利用に関する説明 (Image: ChikaCaputh)

 

発電機は日本製 (Image: ChikaCaputh)

発電機は日本製 (Image: ChikaCaputh)

 

 

参考:

Island will die grüne Batterie Europas werden (バイエルン放送 ラジオ)

ORKUSTOFNUN National Energy Authority

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