独Linde社が水素自転車を開発、プロトタイプH2 bikeを発表

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化石燃料による発電に代わるクリーンな発電法として、水素発電が注目されています。水素から電気を取り出しても、出るのは水蒸気だけで二酸化炭素や有害な物質は放出されません。また、水素は埋蔵量に限りのある化石燃料と異なり、いろいろな方法で製造できるため、なくなる心配がないのも大きなメリット。

低炭素社会へ向けて自動車産業も水素の利用に積極的で、水素を原料とする燃料電池を搭載した自動車の開発が進んでいますね。ドイツでは水素インフラの構築のため、大手ガスや石油会社、自動車会社など6社が集まり設立したH2 Mobility Deutschland GmbH社が、2023年までにドイツ全国に400箇所の水素ステーションを設置することを目標に掲げています。

しかし、燃料電池を搭載する乗り物は自動車に限らないようです。H2 Mobility Deutschland GmbH社のメンバー会社の一つ、大手総合ガス・エンジニアリング会社、The Linde Groupは、水素自転車のプロトタイプH2 bikeを発表しました。

 

Linde社が開発した水素自転車 H2 bike (Image: The Linde Group)

Linde社が開発した水素自転車 H2 bike
(Image: The Linde Group)

H2 bikeは補助駆動装置(モーター)のついた電動アシスト自転車ですが、画期的なのは水素タンクと燃料電池(セル)を搭載していること。

セルのスイッチを入れると、水素タンク内の水素がセルへ供給されます。周辺の大気中からセルに取り込まれた酸素が水素と反応することで作られた電気でモーターを動かす仕組み。タンクの最大容量である34gの水素ガスで100km以上の走行が可能で、タンクの補充にかかる時間はわずか6分だそうです。一般的な電動自転車のバッテリー充電には数時間かかりますから、便利ですね。

 H2 bikeのの燃料電池システムは一般的な電動自転車のバッテリーと比べコンパクトで寿命が長く、有害物質を含む使用済みバッテリーの処分の煩わしさもありません。

Linde社製H2 bikeのキャッチフレーズは、”I run on hydrogen“。

燃料として使用する水素ガスは化石燃料から作るのではなく、風力発電で得た電気を使って水を分解するか、またはバイオガスを改質して生成するため、環境への負荷を大幅に低減することができます。

燃料セル使用中に発生する熱は自転車のフレーム内を伝わり、寒い日にはヒーター代わりになって快適だとか。

しかし、実用化へのハードルはやはり生産コスト。従来型の電気自動車よりもさらに高く、市販価格は最低でも一台7000ユーロになるとのこと。水素自転車が普及するまでにはまだまだかかりそうですね。

 

参考:

Filling-up with hydrogen will soon be possible Germany-wide

I run on hydrogen (H2 bikeのパンフレット、pdf)

Linde’s hydrogen-powered bike shows new way towards electro-mobility

Linde-H2-Bike – Pedelec mit Wasserstoffantrieb

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