オンラインで血糖値を自動管理するシステム、ESYSTA

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10月15日、ベルリン自由大学で開催されたカンファレンス、Life Science Day 2015へ行ってきました。今年は高齢者医療や医療のデジタル化がテーマでした。

いくつかプレゼンテーションを聞いた中で、私が特に注目したのは、Emperraという企業が開発した糖尿病患者のための血糖値モニタリングシステム、ESYSTA®です。

現在、世界には3億8700万人の糖尿病患者が存在し、7秒に1人が糖尿病が原因で亡くなっています。私も親戚に糖尿病を患ってインスリンを自分で注射しなければならない人がいるのですが、血糖値を頻繁に測定して手書きでノートに記録していて、とても煩わしそうです。ドイツの専門機関が行った調査によると、糖尿病患者の記録ノートの半分ほどは記録が不正確(間違えて記録したり、記録を忘れてしまったりなど)だそうで、そのため治療の最適化が難しいという問題があります。

これを解決しようと開発されたのが、ESYSTA®

ESYSTA (Image: Emperra)

ESYSTA (Image: Emperra)

 

システムのコンポーネントである血糖値測定器とスマート・インスリンペンから、測定データ(血糖値、パンユニットおよびインスリン投与量)がインターネット上のデータ管理ポータルへ無線で即時自動送信されという画期的なシステム。ポータルに保存されたデータはパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器で管理することができ、また、治療に当たる医師もアクセスし、患者の病態やインスリン投与状況をモニタリングできます。

 

重度の糖尿病患者200名(タイプ1型および2型)に対し、このシステムの1年間のテストを実施したところ、「使いやすい」と患者の反応は良好で、ヘモグロビンA1c値は平均1.4低下して目標値範囲の7.49%に改善し、また、インスリンの投与量も約10%低減することができたそうです。

 

患者が煩わしい記録作業から解放され、医師も治療がしやすくなる上、インスリンの量も減らすことができるのはいいですね。

 

 

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