感情分析をマーケティングに活用 emolyzrの感情測定サービス

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商品やサービスを選ぶとき、どんな基準で選びますか?たとえばシャンプー。スーパーやドラッグストアの棚にはいろいろなメーカーの何十種類ものボトルが並んでいます。値段はどれも同じくらい。さて、カゴに入れるのはどの商品?それを選んだのはなぜ?

 

「なんとなく良さそうだから」

 

これといって合理的な説明はできないけれど、なんとなく気に入ったからという理由で商品を選ぶことも少なくないのではないでしょうか。選択や決定は、無意識の心の動きに左右されると考えられています。顧客の無意識を分析し、マーケティングに活用する企業が増えています。日本ではソフトバンク・テクノロジーとユーザーの感情データをマーケティングに活用する技術「Emotion I/O」を持つEmotion Intelligence社が共同研究に乗り出していますね。

世界初!感情で集客をする技術。ソフトバンクTと連携

 

では、人は何を見たときに肯定的な感情を持ち、何を見たときに否定的な感情を持つのか

 

この「見る」という行動により引き起こされる感情の動きに着目しているのが、ベルリン・フンボルト大学のスピンオフ企業、emolyzr。同社は視覚刺激による感情変化を分析することで企業のマーケティングをサポートしています。

 

同大学の心理学研究者、André Weinreich氏と同僚らは、感情測定機「Emolyzr」を開発。この装置を使って、顧客の商品がそれを見る人に引き起こす感情を分析します。

 

Emolyzrはアイトラッキング筋電計ガルバニック皮膚反応という3つの技術を組み合わせた装置。被験者に商品のPR動画などを見せ、目の動きを追うことで、被験者が特に何に注目するかを分析します。同時に、顔の皮膚上に貼り付けた電極で筋肉の動きを測定。さらに、指先の発汗量から微細な感情の変化を読み取ります。

 

(Image: emplyzr)

(Image: emplyzr)

 

人はどんな色、どんな画像、どんな音や言葉に肯定的あるいは否定的に反応するのか。これを見極め、肯定的な要素を商品デザインに取り入れることでマーケティングの効果が高まるというわけです。

上記はNikeのCM、”Risk Everything”の分析ですが、被験者が画面のどこを見ているのかがわかります。画面下のグラフのピンクで表示されている部分は肯定的感情、ブルーは否定的な感情を示します。

 

Emolyzrは、たとえばこんな分野に活用できます。

  • ウェブマーケティング
  • TVコマーシャル、映画 の予告編など
  • 商品パッケージやチラシ
  • ユーザーエクスペリエンス、製品開発、イノベーション
  • 広告、カタログなど
  • 公衆衛生などの社会的キャンペーン

 

これまでの主な利用者はメディア業界、広報・デザイン業界の他、保険会社など。Emolyzrは、装置による測定結果だけでなく、従来の心理学的メソッドも用い、総合的なコンサルティングを行っています。

 

さらに、Weinreich氏は、このメソッドにより心理的な問題を抱えた人々をサポートすることができるのではないかと考えているそうです。否定的な感情を分析することで、それをコントロールすることがが可能になるというのです。

感情とは学習による反応ですから、学習により抑えることもまた可能なのです。(Weinreich氏)

 

Emolyzrのblogで、これまでに実施された様々な企業のPR動画分析が閲覧できます。フラットシェアリングサービスを提供する3社、Airbnb、9flats、Wimduの動画比較や、AddidasとNikeの比較など、興味深い分析結果が公開されていますよ。

 

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