オンライン大学で自然科学を学ぶにあたって苦労したこと・していること その2

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前回の続きです。

 

その1は「英語で自然科学を学ぶ」という根本的な部分についてでした。

今回はもっと細かい、作業効率その他の話です。これまでに私がちょっと大変だなと思った点、もしくは大変だと感じる人が多いかもしれない点は次のようなものです。

 

  • 答案やレポートに数式やグラフを挿入するのを覚えるのに手間取った

 答案はワードで作成しているのですが、数式を挿入したり、データをもとにグラフをプロットするやり方がなかなかわからず、また、わかっても慣れるまではかなり手間取り、本質以外の部分にエネルギーや時間を取られましたOUはサポート体制がしっかりしていて、困ったことやわからないことはオンラインで相談できますし、回答は通常1日以内に貰えるのですが、目の前にいない相手に文章でわからないことを相談するくらいなら、グーグルで検索した方が早かったりもして、YouTubeのオンラインチュートリアルを見たりしながら覚えました。

  • 数学のスキルは大丈夫?

文系出身で理数系の勉強から長いこと離れていた人が自然科学を学ぶにあたって心配に思うのは、数学のスキルについてではないでしょうか。私も高2までしか数学を取っていなかったので、ついていけるかな?とちょっと心配でした。結論は、「問題なし」です受講前に数学スキルをチェックするための簡易テストをオンラインで受けられますし、難しそうであれば数学のブラッシュアップ講座も用意されています。幸い、私はブラッシュアップ講座は必要なく、昔やった数学を思い出しながらなんとかなりました。物理学や工学を専門に勉強する場合はこの限りではないかもしれませんが、私がこれまでに受講した講座では日本の高校2年生までに習った数学で何も問題を感じていません。(ちなみに、高校に通っていたのは80年代です)

  • オンラインチュートリアルで戸惑った

オンライン大学とはいっても、基本的には自宅でオフラインで勉強することが主体です。その他にオンラインチュートリアルという授業があります。チュートリアルは専用のオンライン教室の部屋に入室して受けます。チュートリアルには種類がいくつかあり、講師がホワイトボードを使って説明するのを聞き、わからないことをその場で質問する一般的な授業形式のものもあれば、グループディスカッションをしなければならない演習形式のものもあります

講義形式のチュートリアルの多くは、リアルタイムでの参加は義務ではなく、その時間にアクセスが難しい場合、後で自分の都合の良いときに録音を再生して聴く(見る)ことができます。たまに講師のマイクの調子が悪かったりなどで音質がよくないことがあるのが困ります。

演習形式はもっと大変です。少人数に分かれて個別のディスカッションルームに入って話し合うのですが、顔が見えない状態で複数の人と議論するのはなかなか難しい。マイクをつかって音声で話し合うこともあればテキストチャットの場合もあり、また両方同時に使う場合もあります。併用は大変です、、、。最初の頃はドギマギしました。しかし、デジタル時代の今、こういうスキルは身につけておいて損はないだろうと思います

  • スケジュール管理は?

これはオンライン大学を検討する人の多くが不安に感じることではないでしょうか。オンライン大学のよいところは自分でスケジューリングができることで、特定のチュートリアルを除いては決まった時間に決まった場所へ行き、決まった内容を学習しなければならないわけではありません。

大学側で目安としてのスケジュールを提案してくれますが、試験の提出日を念頭においてあとは自分の都合で計画を立てればよく、仕事やプライベートの理由で学習できない週があっても大丈夫です

ただやっぱり、「切羽詰らないと、ついダラダラしてしまう」というタイプの人にはなかなかキツいかもしれません。私は職業がフリーランスなので自分でスケジューリングすることには慣れていて、この点では大変さは感じていません。でも、普段の仕事と異なる点は、自然科学の勉強には実験が含まれ、実験は「急いで済ませる」ことはできず、また失敗することも多々あるので、そこのところは十分な余裕をみて計画しないと悲惨なことになります

  • 友達ができづらい

これは、大変な点というよりも残念な点です。

チュートリアル以外で他の学生と接することがほとんどありません。また、OUの学生数は多いので、同じ講座でも20人くらいづつ複数のクラスに分かれて別の講師が担当することが多く、一つの講座で一緒に学んだ学生と別の講座で遭遇することは稀です。

通学制の大学のように、授業の前後に他の学生と雑談して仲良くなったり、学んだことについて感想を述べあったり議論したりということができないのは、正直に言って寂しいものがあります。

それを大学側も承知しているのか、各講座のウェブサイト、学科ごと、学部ごとに多くのフォーラムが用意されていて、興味のあるテーマについて意見交換をしたり、「カフェ」と呼ばれるチャットルームでお喋りできます。各学生のマイページにはブログ機能もついていて、簡単にブログを作成することもできます。学生たちは講座ごとにFacebookページを作ったりもしていますし、イギリス国内では地域ごとにオフ会も開催されているようで、是非とも他の学生と交流したいと思えば、方法はたくさんあります

でも、私はなかなかそこまでの手間をかける時間がなく、課題をこなすので手一杯なので、残念ながらうまく活用できていません。

 

大雑把にまとめると、デジタルネイティブでない人は超えなければならないハードルがいくつかありますが、それは今の時代、何をするにもついて回る課題かなと思うので、慣れるまでは苦労するけれど、できるようになって損はないと感じます。

 

自然科学を学びながら英語力やITリテラシーを高めることができる!と、私はポジティブに考えるようにしています。

 

 

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2 comments

  • Open University の Natural Scienceの一番最初のモジュールを受講しようか、、という良いタイミングでこちらのブログを拝見しました。
    すごく参考になりました(^^)情報公開ありがとうございます!
    私もアラフォーにて科学分野に興味を持ち、学位を取得したいと考えるようになりました。もともとは英文科です。確かに翻訳などで理系の分野に触れるとしっかり勉強したいと思うようになりますね。数学は苦手ですが、よく覚悟をして受講を決心したいと思います(^^)

    • Eri様 コメントありがとうございます。レスポンスが遅く、大変申し訳ありません。

      英文科出身でアラフォーで科学分野に興味を持たれ、学位取得をお考えとは私と共通項が多いですね。あまりそういう方に遭遇したことが今までなかったので、嬉しいです。
      自然科学にもいろいろな分野がありますが、私が在籍している自然科学科ではそれほど高度な数学は必要ではありません。また、必要に応じて数学のブラッシュアップ講座もあり、中学校くらいのレベルからやり直すこともOUでは可能です。

      私はとても楽しく勉強しています。よかったら是非、最初のモジュールから試してみてください。

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