ドイツのロボット開発  フラウンホーファー研究所による多目的サービスロボット、Care-O-bot 4

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今日は、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)へ行って来ました。ロビーの海洋研究の展示を見るのが目的だったのですが、そのついでに展示脇の壁に置いてあるBMBFの各種資料を眺めていたら、ロボット研究に関する小冊子、“Hilf mir mal!(手伝って!)”が目につきました。

一部持ち帰って家で読んでみたところ面白かったので、内容をご紹介します。

 

ドイツでは一般家庭における生活アシストの目的で、2018年までに2600万台のロボットの導入が可能となるだろうと予測されています。すでに、掃除ロボットや芝刈りロボットなど、数百万台の家庭用ロボットが一般家庭に普及しています。今後は物の運搬や台所作業などに加え、ロボットが人のためにドアを開けたり、給仕をしたり、また、使用者のパーソナルアシスタントとして様々なタスクをこなすことを目標に研究が進められています。

 

2030年までにドイツで介護を必要とする人は約340万人まで増加(現在は260万人)すると推定されます。高齢者は慢性的な病気を患うことが多いのに加え、痴呆患者の数も増加する一方のため、ドイツでも介護ロボットの必要性はますます高まっています。

 

今年の4月に実施された電話調査によると、調査に協力した約1000人のうちの83%が、「介護施設に入るよりも、サービスロボットを利用することで少しでも長く自分の家に住み続けたい」と答えたそうです。また、71%の人が、話しかけることのできるロボットが好ましいと考えていることがわかりました。

 

 

同冊子はドイツで最も進んだサービスロボットの一つとして、昨年(2015年)、フラウンホーファー生産技術・オートメーション研究所(IPA)がSchunk社およびデザイン会社、Phoenix Designと共同でプロトタイプを作成し発表した多目的サービスロボット、Care-O-bot 4を紹介しています。

 

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(Source: Frauhofer IPA)

(Source: Frauhofer IPA)

 

 

 

 

高さ158cmのこのヒト型ロボットは、一般家庭だけでなく、サービス業(例 レストランでの注文取り)、医療(例 診療所の受付業務)や製造業(例 倉庫での物の出し入れ)など、幅広い用途に適しています。頭部にタッチスクリーンがついていて操作しやすく、言語認識およびジェスチャー認識機能を備え、コマンドを与えると、頷いたり首を振ったりして理解したことを示します。親しみの持てるデザインですが、開発者は敢えて「過度に人間的ではないデザインにした」とのこと。理由は、ロボットのできることについて間違えた期待をしてしまうことを避けるためだそうです。

 

Care-O-bot 4の”Paul”がインゴルシュタット市の家電量販チェーン、Saturnにてすでに接客サービスを開始しています。

 

Saturn, Am Westpark, Ingolstadt. 27.09.2016

Saturn, Am Westpark, Ingolstadt. 27.09.2016                                                           (Image : Fraunhofer IPA)

 

こんなロボットがいつか我が家にも来るのでしょうか?実物を見てみたいです。

 

Care-O-bot 4の技術仕様はこちらからどうぞ。

 

 

参考:

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)発行小冊子、”Hilf mir mal! Wie Roboter den Alltag der Menschen erobern”

Care-O-bot 4のウェブサイト

フラウンホーファー研究所IPAのプレスリリース

2016年プレスリリース

 

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