バイオハッキングに挑戦してみる?個人用バイオ実験ラボ、bento lab

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すでにこのブログで何度か書いていますが、いまや一般市民、無所属の個人がインターネットやテクノロジーを利用して科学研究や市政など様々な分野の活動に参加できるようになりました。デジタル技術を使った市民による社会変革はシヴィック・ハッキングと呼ばれますが、同様にバイオテクノロジー分野でも自宅のキッチンやガレージ、ハッカースペースなどで実験をする「バイオハッカー」が増加しているようですね。

 

マーカス・ウォールセン著、バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!によりますと、バイオハッキングとは『産・学・官の組織に頼るのではなく、人間本来がもつ「知恵」に頼って生物学の問題を実用的に、創造的に、自力で解決しようというアプローチ』だそうです。バイオ研究を一般市民に開かれたものにしようというムーブメントは、2008年、米国で市民バイオロジストのコミュニティ、DIYbioが創立されたことから火がついたとされています。

 

DIYbio設立時の創始者のビジョンについて、「バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!」はこう書いています。

カウエルは、マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点をおくDIYバイオ(DIYbio)という組織の共同創始者の一人だ。彼らは、生物学を専門家だけに任せていてはだめだという。企業や大学、政府期間が進めている生命科学は、政治的かけひきや官僚機構に手足の自由を奪われていて、発見を実用化にうまく結びつけられないでいる。一方、コンピューター、遺伝学、エンジニアリングの発達は生命科学を取り巻く環境を急速に変えていて、帰属組織や肩書きをもたないアウトサイダーやホビイストでも自宅で高度な遺伝子工学技術を扱えるようになる、というのがDIYバイオ設立にあたってのカウエルたちの展望だ。

 

生物学に興味のある私も気になりますが、でも、なんだか難しそう。自宅で本格的なバイオ実験なんて、本当にできるのでしょうか。実験のための装置はどうするの?なかなかハードルが高いです。

 

そんなことを考えていたら、個人向けのポータブル実験ラボを開発している会社があると教えてもらいました。ロンドンに拠点を置くスタートアップ企業、Bento Bioworks。同社が開発中のバイオラボは、その名もbento lab

Bento Lab (Image: bento ・bio)

Bento Lab (© Bento Bioworks)

 

bento labは、DNAを増幅するためのPCR装置、遠心機、青色LED照明付きゲル電気泳動ユニットが一つに揃った個人用バイオラボ。まるでお弁当箱のようなデザインが、楽しさを感じさせます。

 

(© Bento Bioworks)

 

(© Bento Bioworks)

(© Bento Bioworks)

 

現在、Bento Bioworksは安全で使いやすく楽しいラボを提供するため、bento labをテスト中です。今年10月、ベルリンで開催されたMaker Faireでもプレゼンテーションを行っており、高い関心を集めているようですよ。

 

学校やサイエンスワークショップなどでも使えそうですね。

 

趣味のバイオアートから本格的な科学実験まで、様々な用途が考えられるそうですが、「こんなことをしてみたい!」「こんな機能をつけて!」というリクエストがあったら、 hello@bento.bioにコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。

 

参考:

The Darwin Toolbox at the Edinburgh mini Maker Faire

Malaria blood filter and anti-counterfeit plasma win engineering award (Wiredの記事)

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