建物の屋根に重ねられるマイクロハウスで都市の住宅難を解決!ベルリン発の「Cabin Spacey」

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ドイツの首都、ベルリンは欧州の他の国の首都や米国、日本の大都市と比較して、家賃や生活費が安いと言われています。しかし、安さが魅力の一つとなってか、現在、ドイツ国内だけでなく様々な国から多くの人々がベルリンへ移り住み、次第に住宅難を引き起こしています。

 

住宅難は首都ベルリンだけではなく、ミュンヘン、ハンブルクなどの大都市では家賃の上昇が激しく、大きな問題となっています。

 

かつて、住宅はできるだけ広いのが理想とされていましたが、世界的に都市への人口集中が急激に進む現在、無駄を少なくしたコンパクトで機能的な住宅スタイル、「スモールハウス(マイクロハウス)」がトレンドとなりつつありますね。簡単に建設・設置でき、引越しもしやすい様々なスモールハウスのモデルが提案されています。

 

スモールハウスの利点は大きな土地を必要としないことにありますが、それでも住宅を建てる以上はある程度の土地が必要。そう思っていたのですが、新しい土地を使わずに既存の住宅の屋根に載せるだけという画期的なアイディアがあることを知りました。

 

このコンセプトを打ち出したのはベルリンのスタートアップ、Cabin Spacey

Cabin Spaceyの提案するコンパクトな住宅ユニットは、床面積およそ20メートル平米、高さは3.5メートルほど。既存の建物(主に集合住宅)の屋根に設置し、あらたな住空間を生み出します。コンパクトでありながら生活に必要な機能を備え、二人までなら十分快適に暮らせる空間となる予定。

 

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ベルリン市には5万5000もの「空いている屋根」があり、創始者のSimon Becker氏と Andreas Rauch氏はそのスペースを有効利用することで年々厳しくなる住宅難を抑えることができるのではと考え、現在、プロトタイプを作成中です。ユニットの耐久年数は100〜200年を目指し、購入価格も10万ユーロ未満に抑えるつもりとのこと。また、ユニットはソーラーパネル及び空調用ヒートポンプを備え、環境に配慮しています。

 

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また、Cabin Spaceyは単に場所を取らない住宅であるだけでなく、アーバン・ノマドという新しいライフスタイルにも対応するものとなりそうです。住宅を購入したら必ずしもその土地にずっと留まるのではなく、もっと身軽に都市から都市へと移動するライフスタイルがこれからは現実味を帯びて来る予感がしますね。移動の際に、住宅ユニットを持って引っ越すのではなく、Cabin Spaceyのコミュニティを構築し、メンバーが住みたい都市でユニットをレンタルできる仕組みを作れば、よりエコロジカル。

 

Cabin Spaceyは都市の問題を解決するアイディアコンテスト、Smart Urban Pioneersのファイナリストに選出されました。

 

現在、クラウドファンディングで資金募集中です。

 

 

参考:
Mit diesen Mini-Apartmente bald eine Stadt auf den Dächern entstehen

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